太陽系の中で太陽にいちばん近くて、いちばん小さな惑星、それが水星です。大気がないので、昼は427℃、夜は-183℃、表面はクレーターだらけで地球の月にそっくり。あんまりすごしやすい場所じゃなさそう…
直径 | 4879km(地球の約2/5) |
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重さ | 地球の約1/18 |
太陽からのきょり | 5790万km(地球と太陽のきょりの約2/5) |
水星の1日 | 176地球日 |
水星の1年 | 88地球日 |
自転周期 | 59地球日 |
公転周期 | 88地球日 |
衛星の数 | 0 |
地球から水星を見るのはなかなか大変です。水星はとても太陽に近いので、日がのぼる直前と日がしずんだ直後にしか観測できません。太陽が出ているときは空が明るすぎて、夜は太陽といっしょに地平線の下にしずんでしまうので見えないんです。ただし日食のときは例外。太陽が月でかくされるので、太陽のすぐ近くにある水星でも簡単に見ることができます。
- 太陽面を通過した時に見えた水星
かつて水星は、地球の月と同じように、いつも同じ面を太陽に向けていると考えられていました。これは、水星が太陽の周りを1周(公転)する間に水星が1回くるりと回転(自転)する、ということです。でもこれはまちがい。ほんとうは水星は太陽を2周する間に3回回っていたのです。天文学者がまちがえたのは、地球から水星が観測できるわずかな時間、いつも同じ面を向けていたからでした。このことは1965年にレーダー観測で分かりました。
水星の中心には鉄とニッケルでできた大きな
水星は太陽系の惑星の中では小さい方だけど、鉄とニッケルの芯が大きいから比重がとても重いのです。