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宇宙最大の爆発イベント

超新星爆発

超新星爆発ちょうしんせいばくはつは宇宙で最もエキサイティングなイベントの1つです。私たちも一生のうちに肉眼で観察できるかもしれない、宇宙で起きる大きな爆発現象です。
へびつかい座にあらわれた超新星は他のどの 恒星こうせい より夜空に明るくかがやいたと、昔の書物にも記録されています。
超新星爆発は地球から見ると新しい星ができたように見えるため、超新星ちょうしんせいとも呼ばれています。
この超新星爆発には、大きく分けて2つの種類があります。では、その2つをくわしく見ていきましょう。

爆発の仕組み I型超新星

白色矮星はくしょくわいせいの近くに赤色巨星せきしょくきょせいがある場合、赤色巨星の表面が重力の強い白色矮星に吸いこまれます。白色矮星はどんどん大きく重くなることで内部で炭素の核融合かくゆうごうが暴走し、大爆発ばくはつが起こります。
このI型超新星は、白色矮星が少しずつ周りの物質をまきこみながら重くなって爆発を起こすため、臨界点となる重さは太陽の約1.4倍と決まっています。
爆発する時の重さが一定のため、規模も明るさも一定になります。よって明るさを正確に測定することにより、地球からのきょりを知ることができるのです。

赤色巨星表面ガスが白色矮星に吸い込まれはじめる
円ばん状のガスができ、白色矮星が大きくなり始める
さらに大きくなり、白色矮星が重力によって収縮する
超新星爆発を起こす

爆発の仕組み II形超新星

太陽の重さより8倍以上重い星は、内部で核融合かくゆうごうの燃料となる物質を使い果たすと、星を支えていた圧力が下がり、重力(内側につぶれようとする力)が強くなってしまいます。
すると中心部が一気に崩壊ほうかいをし、とつぜん大爆発だいばくはつをおこします。
その中心には、中性子星かブラックホールができます。

重力と膨張ぼうちょう する力がつりあっている状態
中心部での核反応が終わりに近づき、コアが鉄になる
中心部の重力崩壊じゅうりょくほうかいによって多量の熱が出る
超新星爆発ちょうしんせいばくはつをおこす

超新星残がい

恒星こうせいの最終段階である超新星爆発ちょうしんせいばくはつ によって作られる、この光るケムリのような物を、超新星残がいといいます。

1987年に発見された超新星、SN1987A
「すざく」が見た超新星、SN1006
ティコの超新星残がい
ケプラーの超新星

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