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もっとも身近な天体 3 月の探査

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月の探査

月は、地球以外でゆいいつ人類が降り立ったことのある天体です。
また、宇宙開発が始まった最初のころから何機もの探査機が送られ、様々な調査が行われてきました。

月探査の歴史

初めて月に到達とうたつした探査機は旧ソ連(ソビエト連邦れんぽう)のルナ2号で、1959年9月に「晴れの海」に衝突しょうとつさせることに成功しました。初めての着陸もやはりソ連、1966年2月に「あらしの海」にルナ9号を着陸させています。アメリカも1966年にサーベイヤー2号で無人探査機の着陸に成功しています。

ルナ9号
アポロ11号
アポロ12号で宇宙飛行士が調査をした時のようす
ソ連の月面ローバー「ルノホート」
オルドリン宇宙飛行士の足あと

アメリカは無人探査機では旧ソ連に先をこされていましたが、1969年7月20日、アポロ11号で人類を月に送りこむことに成功します。アポロ計画では12人の宇宙飛行士が月面に立ちました。宇宙飛行士たちは、月で様々な科学調査や岩石や土などの採集を行いました。旧ソ連も有人探査こそありませんでしたが、ローバーを使って広いはんいの調査をしたり、サンプルを持ち帰るなど積極的な探査を行いました。

月に初めて行ったのは旧ソ連の探査機だったんだ

各国の月探査機

アポロ計画の後しばらく月の探査は行われていませんでしたが、1990年代に入り日本の「ひてん」が打ち上げられたのをはじめとして、再び探査機が送られるようになりました。現在では世界各国が次々と月に探査機を送っています。

クレメンタイン(アメリカ1994年)
スマート1 (ヨーロッパ宇宙機関2003年)
かぐや(日本2007年)
嫦娥1[チャンア](中国2007年)
チャンドラヤーン(インド2008年)
ルナ・リコネサンス・オービター
(アメリカ2009年)
エルクロス(アメリカ2009年)
いろんな探査機があるね!

日本の月探査

日本は2007年9月に本格的な月探査機「かぐや」を打ち上げました。ハイビジョンカメラをふくむ14の観測装置をつんで、様々な科学的なデータとともに月のきれいな映像を送ってきました。「かぐや」は約1年半にわたって月の周りを回りながら調査を行った後、2009年6月に月面へと制御せいぎょ落下しました。
またJAXAでは、小型月着陸実証機SLIMの計画を進めています。

SLIMは、「降りやすいところに降りる」から「降りたいところに降りる」をモットーにして月への高精度着陸技術の実証を目指します。

SLIM

これが日本初の月探査機「ひてん」だ!

日本が初めて月に探査機を送ったのは1990年の「ひてん」です。この衛星はもともと、月の重力を利用して探査機を加速させたり方向を変えたりする「スイングバイ」という技術を確かめるために作られた衛星です。その実験の最終段階として月の軌道きどうへの投入が行われました。
「ひてん」は、世界で3番目に月面に落とされた衛星です。

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