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もっとも身近な天体 2 月のしくみ

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月のしくみ

月は私たち地球人にとって一番身近な天体です。その月をもっとくわしく見てみましょう。

月食

月食というのは、月が地球のかげにかくれる現象です。太陽と地球と月がちょうど一直線に並ぶと、月の上に地球の影が落ちます。この時、地球から月を見ると数時間で満月が欠けていくように見えます。完全に影の中に入ってしまう状態を「皆既かいき月食」、一部だけがかくれる状態を「部分月食」と呼びます。月食は年に数回起き、日食の場合とちがい月が見えてさえいれば、地球のどこからでも見る事ができます。

2010年以降、日本で見られる月食は以下の通りです。
2010年6月26日 部分月食
2010年12月21日 皆既(かいき)月食
2011年6月16日 皆既(かいき)月食
2011年12月10日 皆既(かいき)月食
2012年6月4日 部分月食
2013年4月26日 部分月食
2014年4月15日 皆既(かいき)月食
2014年10月8日 皆既(かいき)月食
2015年4月4日 皆既(かいき)月食
2017年8月8日 部分月食
2018年1月31日 皆既(かいき)月食
2018年7月28日 皆既(かいき)月食
2019年7月17日 部分月食
2021年5月26日 皆既(かいき)月食
2021年11月19日 部分月食
2022年11月8日 皆既(かいき)月食
2023年10月29日 部分月食
2025年3月14日 皆既(かいき)月食
月食になると月は赤く見えるんだ。 それはね、地球の大気で赤い光だけが 屈折して月にあたるからなんだよ。

月の起源

月の起源は、いろいろ考えられてきました。
まず、たまたま地球の近くを通ったときに捉えとら られたという説(捕獲ほかく説)。この説は月が大きすぎて捕まえるつか   のは難しいこと、月の物質と地球内部の物質が似ていることなどをうまく説明できません。
逆に地球と月が同時にできたとする説(双子ふたご説)もあります。これは月と地球の物質が似ていることは説明できますが、月と地球の運動をうまく説明できません。
地球から月が飛び出してできたとする説(分裂ぶんれつ説)を考えた人もいました。こちらも地球と月の物質が似ていることは説明できますが、地球から月が飛び出すためには、ものすごいスピードで地球が自転していなければなりません。これもなかなか難しいです。
そこで地球に別の天体が衝突しょうとつして、地球の一部がちぎれてできたという説(衝突説)が出てきました。この説は月の運動や、月と地球の物質がよく似ていることなどをうまく説明するため、今一番有力とされています。

捕獲説
双子説
分裂説
衝突説
ふ~ん。いろんな説があるんだね!

月の断面

中心にはかくがあり、その周りにはマントル、表面には地殻ちかくがあります。月の地殻は地球側が薄くうす なっています。月の重心は地球側にかたよった向きで安定しているため、月はいつも同じ面を地球に向けています。

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