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小天体と隕石 2 小天体を調べる

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小天体を調べる

小惑星探査の歴史

小惑星そのものを目標にした探査機はあまり多くありません。1996年2月に打ち上げられたNASAの探査機「NEARシューメーカー」は、地球と火星の間をまわる小惑星、マチルドとエロスの探査を行い、エロス表面への着陸を果たしました。2007年にはNASAの「ドーン」が打ち上げられ、2011年に小惑星ベスタを、2015年には準惑星ケレスを訪れました。

小惑星探査機「はやぶさ」

JAXAが打ち上げた探査機「はやぶさ」は、小惑星で岩石のサンプルを採取し、それを地球に持ち帰る技術を研究するための実験機です。2003年5月に打ち上げられ、2005年には火星と地球の軌道きどうを横切るように太陽の周りを回っている小惑星イトカワに接近して詳細な観測を行い、またその表面に着陸してサンプルの回収を試みました。地球と月以外で天体に着陸し再び離陸りりくしたのは「はやぶさ」が初めてです。その後、様々なトラブルがありましたが、2010年6月13日に地球に帰還きかんし、カプセルも無事回収されました。

小惑星を調べると何が分かるの?

小惑星は太陽系が生まれて間もない頃の物質などがそのまま残されていると考えられています。 太陽系は、チリが集まって小天体を作り、さらに小天体が集まって惑星を作り、というように出来上がったと考えられています。このとき、惑星や衛星では小惑星の衝突しょうとつによって生まれた熱や、その後の大気や地殻ちかく活動の影響えいきょうで岩石の性質などが変化してしまいました。しかし、小惑星はこうした変化を受けていません。小惑星を調べることで、太陽系が出来た頃の様子がわかり、地球やその他の惑星がどのように出来たのかが分かるかもしれないのです。

宇宙の落とし物

小惑星や小さな岩石のかけらが時々地球に落ちてくることがあります。それが「隕石」。小惑星の多くは太陽系が出来てすぐの頃の状態をまだ保っているはずなので、落ちてきた隕石を研究することで、太陽系がどのようできたかを知ることができるのです。

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