みんな気になる?!ギモンと答え

人工衛星とロケットのギモン

「はやぶさ」は、なぜ地球に戻ってきたときに 燃えてなくなってしまったのですか?

答え

いくつもの困難を乗り越えて、60億キロの旅から地球に帰ってきたのに、最後に燃えてしまうなんて悲しいですよね。できれば燃やさないでほしいと思った人も多かったのではないでしょうか。

やっと地球に帰ってきた「はやぶさ」は、イトカワの砂が入ったカプセルを研究者に届けなければなりませんでした。「はやぶさ」はいろいろな故障をかかえていたので、カプセルを切り離したあと、自分だけ地球に落ちないように逃げる力が残っていませんでした。カプセルを地上に届けるには、カプセルと一緒に落ちていかなければならなかったのです。

地球に落ちてきたとき、カプセルと「はやぶさ」の速さは、時速43200キロでした。これほどの猛スピードでは、空気にぶつかっただけで大変なことになります。

「はやぶさ」にぶつかった空気は、横に逃げる時間もなく、あっという間に縦につぶされます。このように気体が急につぶれると、温度が上がります。このため、「はやぶさ」のカプセルは約3000度にもなりました。ちなみに、太陽の表面温度は約6000度です。

これほどの高温になると、「はやぶさ」はたまったものではありません。どんどん部品が溶けて、バラバラになり燃えつきてしまいました。でも、カプセルは5000度になっても大丈夫なように作られていたので、無事に回収することができました。

ちなみに、「はやぶさ」が燃えたのは、流れ星が光る理由とまったく同じです。



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