人工衛星とロケットのギモン
太陽には、どれくらい近づくことが出来ますか?
太陽の表面温度は約5500度です。当然ながら,生身ではとても耐えられません。ちなみに,太陽の他の場所より温度が低い「黒点」でも4000度くらいあります。
宇宙探査で使われる技術の中には,たいへんな高熱にたえる技術も含まれます。例えば,地球の大気圏へ突入するカプセルなどには,熱にたえる(耐熱)技術が必要です。「はやぶさ」のカプセルは,大気圏突入の時には表面が3000度以上になりました。このカプセルを使えば,太陽にもかなり近づけそうですね。ただし,長時間はとても無理です。
太陽の近くで人工衛星を使うためには,衛星の中の熱をうまくコントロールしないと,機械が熱くなりすぎて衛星が壊れてしまいます。例えば,太陽に近い水星をまわる人工衛星は,本体が特殊な鏡でおおわれていたりと,熱にたえるためにいろいろと工夫されています。
いまのところ,太陽に最も近づいた人工衛星でも,水星より少し太陽に近い程度です。