人工衛星とロケットのギモン
人工衛星の金色の部分は何でできているんですか?
人工衛星の表面をおおっている金色の物質は「サーマルブランケット」と呼ばれるものです。宇宙空間にある人工衛星は、直接太陽の光にさらされている部分の温度が100度以上に、日かげの部分は逆にマイナス100度以下にもなるというきびしい条件にさらされています。「サーマルブランケット」 はそのような状態から衛星内部の機器などを守るための、例えれば消防士の耐熱 服のようなものです。
熱に強いポリイミドという黄色をしたフィルムにアルミのメッキをした素材を使っているため金色に見えます。「サーマルブランケット」は、このフィルムを10~20枚くらい重ね、フィルムとフィルムの熱の伝達を防ぐため、ネットのような素材をはさんだサンドイッチ構造になっています。