みんな気になる?!ギモンと答え

星(恒星)のギモン

星は死ぬって本当ですか?

答え

本当です。毎晩同じようにかがやいている星も、とても長い時間がたつと変化し、ついには宇宙から無くなってしまいます。これを生き物になぞらえて「星が年を取る」とか、「星が死ぬ」と呼んでいます。星座を形作っている星を「恒星こうせい」といい、これらの星を光らせているエネルギーの源は、星の中心部で起きている核融合かくゆうごう反応です。この核融合反応は、主に水素を燃料としています。この燃料を使い果たしてしまうと、もはや星は光り続けることが出来なくなり、「死ぬ」ことになってしまうのです。

星は、生まれたときの重さでほぼその一生が決まります。例えば、太陽の場合には、今45億才くらいですが、あと50億年くらいもすると、水素がたりなくなって、その一生を終えます。水素が無くなるのは、核融合反応で使い続けるからばかりではありません。星が一生の終わりに近づくと、水素の燃えかすであるヘリウムや、さらにヘリウムが燃えたかすの炭素や酸素が星の中にたまっていきます。この燃えかすのせいで、星の中のエネルギーのバランスがくずれ、星は大きくふくれあがって赤色巨星せきしょくきょせいになります。そしてあまりに大きくふくれてしまうと、表面から大事な燃料の水素がもれだすこともあります。そのせいで、さらに燃料が足りなくなり、星はどんどん弱まっていくのです。

もし、ある星が太陽の10倍よりも重いとすると、その星の運命はまた変わります。水素を全部燃やしてしまう前に、燃えかすがたまりすぎてその重さを支えきれなくなり、大爆発だいばくはつを起こしてしまいます。これを超新星爆発ちょうしんせいばくはつといって、実際には星が死ぬときに起こる爆発のことです。

超新星爆発が起きると、星のほとんどの部分がふき飛ばされますが、中心部に中性子星(星の一種だが、自分では光らない)や、場合によってはブラックホールができます。星が死ぬ直前に表面からもれだしたり、超新星爆発でふき飛ばされた水素などの物質は、やがてまた集まってきて新しい星が生まれていきます。ひとつの星の死が、新しい星の誕生につながっているのです。

なお、地球や火星や土星などの「惑星」は、自分で核融合反応を起こして光ったりはしていないので、いま説明したような意味での「死」はありません。ただし、太陽が死んでしまうと、エネルギー源が無くなってしまうので、そうなると人間が生きることは難しくなってしまうでしょう。
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