そのとおりです。地球は、もともと宇宙で作られた物質が固まってできました。

地球には、いろいろな元素がありますね。例えば僕たちの骨には、カルシウムという元素が欠かせません。また、お肉を作っているたんぱく質には、たくさんの炭素が含まれています。生命に欠かせない水は、酸素と水素でできています。また、地球の中心には大きな鉄の核があると考えられています。

宇宙が誕生したとき、宇宙は小さく、全ての空間が火の玉のように熱かったことが分かっています。この火の玉のような宇宙で、まず、軽い元素である水素とヘリウムができました。水にも含まれている全ての水素は、宇宙が生まれてから最初の3分間で作られました。

宇宙が大きくなるにつれて、宇宙全体が冷えてしまい、しばらくの間、宇宙には水素とヘリウム（それとほんの少しのリチウムとベリリウム）しかありませんでした。当然、このままでは地球はできません。

やがて、宇宙に星が生まれます。星の中では、水素が燃やされます。このときの燃え方は、「核融合」（かくゆうごう）といわれるものです。星の中の「核融合」反応によって、星は輝き、また、炭素や酸素、鉄などの重たい元素ができます。

このままでも、まだ地球はできませんね。

最後に星が爆発して、重たい元素が宇宙空間にまき散らされ、そしてそれがまた集まることで、やっと、地球のような重たい元素のかたまりが宇宙に誕生します。

つまり、僕たちは宇宙の子であり、星の子なのです。