星(恒星)のギモン
天体が一生を終えるときに爆発(ばくはつ)以外に何がおこるんですか?
ここでは太陽のような星、「恒星 」の終わりについて説明しましょう。
一生を終えるときに超新星爆発 を起こすことは良く知られていますが、実はこの爆発 はごく少数の重い(大きい)星でしか起こらないことなのです。
恒星の一生は、生まれたときの重さでほとんど決まってしまいます。
太陽より約10倍以上重い星は、太陽よりも数百万年から数千万年短い一生の最期に、超新星爆発を起こします。すると星のほとんどの部分はふき飛んでしまい、中心に中性子星やブラックホールが残ります。
それより軽い星、例えば太陽は、超新星にはなりません。太陽のじゅ命は約100億年と言われており、現在その半分くらいを過ぎたところで、あと40億年くらいは今のままです。その後、太陽は赤くふくらんで赤色巨星 になり、このとき、太陽は地球を飲みこんでしまうくらいに大きくなります。ふわふわっとふくらんだ表面からガスがおだやかに宇宙空間に流れ出していき、やがてそのガスが無くなり星の中心での核燃焼 が燃料切れで止まります。そして中心部のみが白色矮星 として残り、徐々に冷えていきます。この白色矮星が流れ出たガスを照らしている状態を、惑星状星雲と呼んでいます。
太陽の半分よりも軽い星は、赤色巨星にもなれず、いつしか反応を止めて、とても長い時間をかけて冷えていきます。