国際宇宙ステーションは、地上とは異なる宇宙のかんきょうを利用して、長期間にわたって実験や観測を行うための研究しせつです。実験モジュールと、そこで働く宇宙飛行士が生活するための居住モジュール、倉庫になる補給モジュールなどがあります。1998年から建設が始まり、完成後、宇宙飛行士が交代でたいざいしてさまざまな実験を行っています。たとえば、無重力のかんきょうを利用して地上では作ることのできない品質の高い半導体などの材料をつくったり、地上では調べられない物質の構造を解き明かすこともできます。また、将来私たちが宇宙でくらす時代のために、宇宙でのかんきょうが人間の体やそのほかの生物にあたえるえいきょうを調べます。さらに、宇宙から地上へ大量のデータを高速で送る通信実験や、地球観測、天体観測なども行われています。国際宇宙ステーション計画は、国際協力で進められているものです。私たち人類が協力して宇宙へ出て行くための大きな足がかりといえるでしょう。