星(恒星)のギモン
連星の、片方の星が、超新星大爆発(ちょうしんせいばくはつ)を起こしたら、もう片方の星はどうなるんですか?
連星の一生は、二つの星の重さやその間のきょりによって大きく変わってしまうので、あくまでいっぱん的な例を説明すると、大きく二つのえいきょうが考えられます。
一つは、超新星 の爆風 によって、もう片方の星の表面がふき飛ばされることです。
どれくらいの量がふき飛ばされるかはその星の状態にもよりますが、くわしい計算によると、約1~2割から半分程度が失われるようです。当然星の重さが変わるため、その後のこの星の一生も変わってしまいます。ただ、星全体が吹き飛ばされて、全くなくなってしまうことは、すごく特別な事情がないかぎりありえません。
もう一つは、星の運動です。
連星はおたがいの重力によって引き合い、おたがいの周りを回っていますが、その片方が急に軽くなると、当然力のバランスがくずれてしまいます。これも、最初の状態によりますが、引力が回転のスピードを支え切れなくなり、あたかも糸が切れたかのように二つの星がポーンと別の方向に放り出されてしまうか、あるいは連星のまま宇宙空間にさまよいだしてしまうことが考えられます。
実際、このように超新星の名残とその相手と思われる連星が、宇宙空間を高速で移動しているような天体が見つかっています。