これはブラックホールの大きさときょりによります。例えば、月を直径０．１ｍｍまでつぶしてしまうと、ブラックホールになります。この場合は、ちょっとだけ夜空がさびしくなりますが、潮の満ち引きもなくなりませんし、地球に全くえいきょうはありません。

ところが、月くらいのきょりに太陽くらいの質量を持つブラックホールが現れたら、大変なことになるでしょう。このブラックホールは直径が３ｋｍくらいで、ほとんど見えませんが、その強力な重力で、地球は卵が割れるように粉々になってしまうでしょう。

このブラックホールが、太陽系の中、例えば木星くらいのきょりに現れても、地球のめつ亡は確実です。地球は太陽を中心に回っていますが、このブラックホールによって、地球の軌道（きどう）は大きく乱れてしまい、宇宙のかなたにふき飛ばされてしまったり、太陽にぶつかってしまう場合もあるでしょう。

ではこのブラックホールが、太陽から１光年（光の速度で１年かかるきょり）にあったとしたら何が起こるでしょうか？この場合は、太陽のおとなりの星と同じくらいはなれているので、地球へのえいきょうは全くありません。